「昔の家はモルタルが多かったけど、今でも使えるの?」そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。確かにサイディングが主流になった今でも、モルタル外壁を選ぶ方は一定数います。外壁施工歴16年の職人が、モルタル外壁の特徴・現状・選ぶべきケースを解説します。
モルタル外壁とは?
モルタルは、セメント・砂・水を混ぜて作る材料です。外壁に直接塗り付けて仕上げる「湿式工法」で施工します。仕上げの種類によって外観が変わります。
| 仕上げの種類 | 特徴 |
|---|---|
| リシン吹き付け | ざらざらとした質感。最もシンプル |
| スタッコ仕上げ | 凹凸が大きく重厚感がある |
| ジョリパット | デザイン性が高く色の選択肢も豊富 |
| 掻き落とし | 手仕事感のある味わいある仕上がり |
モルタル外壁のメリット
1. 継ぎ目がない
サイディングと違い、パネルの継ぎ目(目地)がないため、コーキングのメンテナンスが不要です。
2. デザインの自由度が高い
職人の手で仕上げるため、曲線や複雑な形状にも対応できます。独自のテクスチャーや模様をつけることも可能です。
3. 耐火性が高い
セメント系素材のため燃えにくく、防火性能が高いです。
4. 重厚感のある外観
手仕事ならではの風合いがあり、欧風・南欧風の住宅に特に合います。
モルタル外壁のデメリット
1. ひび割れしやすい
モルタルは硬化後に乾燥収縮するため、経年でひび割れ(クラック)が入りやすいです。ひびから雨水が浸入すると内部の腐食につながります。
2. 施工できる職人が減っている
モルタル施工は職人の技術が必要で、経験のある職人が年々減少しています。施工できる業者を探すのが難しくなってきています。
3. 工期が長い
サイディングより施工に時間がかかります。乾燥時間も必要なため、天候にも左右されます。
4. 定期的な塗装が必要
ひび割れや水の浸入を防ぐため、定期的な塗り替えが必要です。
モルタル外壁は「あり」か?
結論:こだわりがある人には「あり」です。ただし、以下の条件が揃っている場合に限ります。
- 欧風・南欧風・プロバンス風など、モルタルの風合いを活かしたデザインにしたい
- 施工実績のある腕の良い職人・業者に頼める
- ひび割れのリスクとメンテナンスの手間を理解している
「安いから」「なんとなく」という理由でモルタルを選ぶのはおすすめしません。メンテナンスの手間と費用がかさむ可能性があります。
まとめ
職人の個人的な意見:モルタルの見た目は正直かっこいい
ここからは個人的な意見です。
モルタルの外壁って、正直に言うと見た目はかっこいいんです。サイディングのような継ぎ目がなく、全面が一体感のある壁になるので、すっきりとしていてシンプル。遠くから見ても近くで見ても、独特の清潔感があります。
「外観にとことんこだわりたい」「ほかの家とは違う雰囲気にしたい」という方には、モルタルが持つこのシンプルな美しさは本当に魅力的だと思います。
ただ、維持するにはお金と手間がかかる。メンテナンスをしっかりやる前提で、予算に余裕があって見た目を最優先したい方にはおすすめできる外壁材です。腕の良い職人に頼めれば、何十年後も美しい外観を保てます。
「機能よりも見た目」「個性的な家にしたい」という方は、ぜひ一度モルタルも選択肢に入れてみてください。
モルタル外壁は今でも選択肢のひとつですが、施工できる職人の減少やひび割れリスクを考えると、一般的な新築にはサイディングやALCの方が無難です。どうしてもモルタルの風合いが好きという方は、施工実績のある業者に相談してみてください。
【無料】外壁工事の一括見積もりはこちら → ***アフィリエイトリンクをここに挿入***
この記事を書いた人:新築外壁施工歴16年の職人。ALCとサイディングを専門に、年間180棟以上の現場で施工管理を担当。
