ガルバリウム外壁、もう決めましたか?
「かっこいいから」「メンテナンスが楽そうだから」「職人さんにすすめられたから」——理由はいろいろあると思います。
でも、少し待ってください。施工歴16年の外壁職人として、ガルバリウムを選んで後悔した方の話を何度も聞いてきました。後悔の多くは、選ぶ前に「ちょっと知っておけば防げた」ことばかりです。これを読んでいるあなたには、同じ後悔をしてほしくない。だから正直に書きます。
後悔① 「思ったより熱い」——黒を選んだあなたへ
黒いガルバリウムにしましたか?それとも、しようとしていますか?
黒は本当にかっこいい。縦張りの黒いガルバで仕上げた家は、見るたびに「いいな」と思います。ただ、夏になって初めて気づくことがあります。
外壁が、触れないくらい熱い。
黒は光(熱)を吸収しやすいため、真夏の外壁表面温度は70〜80℃近くになることもあります。断熱がしっかりした家なら室内への影響は少ないですが、「冷房が効きにくくなった」「電気代が上がった」という声も現場で聞いてきました。さらに、隣の家に近い場合は輻射熱が問題になることも。
黒を選ぶなら、遮熱機能付きのガルバリウムを選ぶこと、断熱をしっかりすること——この2点を必ず確認してください。
後悔② 「サンプルと全然違う」——グレーを選んだあなたへ
カタログで見たグレー、気に入っていますか?
実は、グレーは「いちばんサンプルとのギャップが大きい色」です。A4サイズのサンプルで見たときは「ちょうどいい明るさ」と思っていたのに、家全体に張ったら「こんなに暗かったっけ?」となる方が多い。これは「面積効果」という現象で、広い面積になるほど色は明るく・薄く見えます。つまり、気に入ったグレーより1〜2トーン濃い色を選ぶくらいがちょうどいいんです。
あなたは実際の施工事例を見ましたか?カタログだけで決めようとしていませんか?グレーを選ぶなら、必ず実際に張った家の外観を屋外の自然光で確認してから決めてください。
後悔③ 「傷が目立って気になる」——気づいていましたか?
ガルバリウムは金属です。当たり前ですが、金属は傷がつきます。
飛び石、子どもが投げたボール、台風で飛んできた小石——こういったものが当たると、表面に傷や小さな凹みができます。白やベージュなら目立ちにくいのですが、黒や濃い色だと光の当たり方によってはっきり見えてしまいます。駐車場に面した外壁、子どもが遊ぶ庭に面した外壁——そういった場所は特に注意が必要です。植栽や柵でガードするか、そういった面だけ別の素材を組み合わせるのも選択肢です。
あなたの家の外壁、物が当たりやすい面はどこですか?
後悔④ 「安いグレードにしたら色あせが早かった」——値段だけで選びませんでしたか?
「ガルバリウムなら何でも耐久性が高い」と思っていませんか?
実はガルバリウムにも塗装のグレードがあります。安いポリエステル塗装から、高品質なフッ素塗装・PVDF塗装まで、グレードによって耐候性が大きく変わります。安いグレードを選ぶと、5〜7年で色あせが目立ち始めることがあります。特に黒やネイビーなどの濃い色は褪色が目に見えやすい。初期費用を抑えようとして安いグレードを選ぶより、フッ素塗装以上のガルバを選んだ方が、長い目で見てコストパフォーマンスが高くなります。
見積もりを受け取ったとき、塗装グレードを確認しましたか?
後悔⑤ 「外構との色合わせを考えていなかった」——家全体で見ていますか?
外壁の色だけ決めて、満足していませんか?
ガルバリウムの外壁は仕上がってみると「思っていたより主張が強い」と感じることがあります。よくある失敗が、外壁は黒なのにサッシは白。遠くから見ると白い窓枠がパラパラと浮いて見え、「なんかちぐはぐ」な印象になります。黒のガルバには黒か濃いブロンズのサッシが合います。
また、外構工事は家の完成後に別の業者がやることも多く、「外壁と外構で話し合いができていなかった」という残念なケースも見てきました。外壁・屋根・サッシ・外構——家を一枚の絵として見たとき、全体のバランスを考えましたか?
まとめ:後悔する前に「一歩立ち止まる」
| 後悔のパターン | チェックすること |
|---|---|
| 黒にしたら熱かった | 遮熱ガルバ・断熱性能を確認したか |
| グレーがサンプルと違った | 施工事例を屋外で確認したか |
| 傷が目立って気になる | 物が当たりやすい面を把握したか |
| 色あせが早かった | 塗装グレード(フッ素以上か)を確認したか |
| 外構と合わなかった | 家全体の色バランスを考えたか |
ガルバリウムは本当にいい外壁材です。ただ、「かっこいい」だけで選ぶと、後になって気になることが出てきます。この記事を読んで「あ、確認してなかった」と思ったことがあれば、業者や職人に聞いてみてください。いい職人なら、嫌な顔せず教えてくれるはずです。
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この記事を書いた人:新築外壁施工歴16年の職人。ALCとサイディングを専門に、年間180棟以上の現場で施工管理を担当。
