窯業系サイディングの種類と特徴【職人が選び方を解説】

新築住宅の外壁として最も多く使われているのが「窯業系サイディング」です。街を歩くと、ほとんどの一戸建て住宅に使われていると言っても過言ではありません。それだけ普及しているのには理由があります。

この記事では、外壁施工歴16年の職人が、窯業系サイディングの種類・特徴・選び方をわかりやすく解説します。

窯業系サイディングとは?

窯業系サイディングは、セメントと木質繊維を主原料として、高温・高圧で成形した外壁材です。「窯業(ようぎょう)」とは、粘土や石灰石などを高温で焼き固める製造方法のこと。工場で大量生産されるため、品質が安定していて価格も比較的リーズナブルです。

主なメーカー

  • ニチハ(シェアNo.1)
  • ケイミュー(コロニアルで有名)

窯業系サイディングの厚みの種類

窯業系サイディングは厚みによって性能が変わります。

厚み特徴
14mm最も安価。最低限の性能。コスト重視の場合
16mmバランスが良い。一般的な新築で多く使われる
18mm高耐久・高断熱。現在の主流。凹凸が深くかっこいい
21mm最高グレード。重厚感があり性能も高い

職人の本音: 14mmは安いですが、将来的なメンテナンスコストを考えると16mm以上をおすすめします。現在は18mmが主流で、凹凸の深さが増して立体感・高級感が出るため、見た目のかっこよさも段違いです。

デザインの種類

窯業系サイディングはデザインが豊富なのが最大の魅力です。

  • 石調・レンガ調:高級感があり人気
  • 木目調:ナチュラルで温かみのある外観
  • タイル調:モダンでスタイリッシュ
  • モルタル調:シンプルでどんな住宅にも合う
  • フラット(無地):シンプルモダン。飽きがこなくておすすめ

窯業系サイディングのメリット

1. デザインが豊富
色・柄・テクスチャーの選択肢が他の外壁材より圧倒的に多い。

2. コストが比較的安い
ALCや金属系サイディングより初期費用を抑えられる。

3. 施工実績が多い
全国どこでも施工できる業者が多く、工事のクオリティが安定しやすい。

4. 防火性能が高い
セメントが主原料のため燃えにくく、準防火地域でも使用できる。

窯業系サイディングのデメリット

1. コーキングのメンテナンスが必要
ボードとボードの継ぎ目を埋めるコーキングは、7〜10年で劣化します。定期的な打ち替えが必要です。早いと5年以内に切れてしまうことも。特に金具工法は揺れによっては、5年以内のに切れることがあります。

2. 塗り替えが必要
塗膜が劣化するため、定期的な塗り替えが必要です。ただし高グレード品は塗り替え周期が長い。

3. 水を吸いやすい
塗膜が劣化すると水を吸い込みやすくなり、凍害(寒冷地)や内部腐食のリスクがある。

どのグレードを選べばいい?

  • コスト最優先 → 14〜16mm・標準グレード
  • バランス重視 → 18mm・中グレード(最もおすすめ)
  • 長期コスパ重視 → 18〜21mm・高グレード(光触媒・無機塗装コーティング付き)

光触媒コーティングや無機塗装コーティング付きの製品は、汚れがつきにくく塗り替え周期が長くなるため、長い目で見るとコストが抑えられます。高グレードの製品は汚れも雨で洗い流されやすく、長年きれいな状態を保ちやすいです。

まとめ

窯業系サイディングは、デザイン・コスト・施工性のバランスが良く、新築外壁の定番材料です。現在の主流は18mmで、立体感のある仕上がりが人気です。ただし、コーキングや塗装のメンテナンスは必ず必要になるので、長期的なコストも含めて検討することが大切です。

外壁材選びで迷ったら、複数の業者に相談してみてください。

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この記事を書いた人:新築外壁施工歴16年の職人。ALCとサイディングを専門に、年間36棟以上の自分で現場で施工し管理は180棟を担当。

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